• ディアンドデパートメント プロジェクト
    大阪・南堀江 
    デザインリサイクルデパートメント

    ディーアンドデパートメント・プロジェクトは、塗装用の刷毛ブラシを制作する会社の既設倉庫(RC造 5階建 / 延床面積 850㎡)を1棟改修した建物。「つくらないでどうつくるか。」これが「D&DEPARTMENT PROJECT」を主宰し、デザインリサイクル活動をおこなう今回のクライアント、ナガオカケンメイ氏のテーマ。日々、新しい建物を設計するという職種の僕にとって、この言葉は圧倒的に面白いテーマであった。戦後から右肩上がりで始まった日本経済の成長。それに伴う建設ラッシュ。景気が低迷し新しい建築を作ることが制限された今、新しく創らなければいけないものと、保存していかなければならないもの。そして、このプロジェクトの主要なコンセプトでもある、ロングライフ的な視点で観た、建築のリサイクル可能なものへの提案。現時点で地味なことであっても、大きなエネルギーを使ってものを創造する建築分野において、社会に訴えかけるものとして、とても大切な観点であった。

    工事種別 : 改修工事
    規模構造 : 既設RC造 / 5階建+PH階
    敷地面積 : 230.05㎡
    建築面積 : 201.38㎡
    延床面積 : 855.93㎡

    日本産業デザイン振興協会グッドデザイン賞 審査委員長特別賞
    グランドデザインアワード(イギリス)